「この人となら、ずっと一緒にいたい」就職と結婚、ぼくの人生が動き出した日。 就職・結婚編

人生のあらすじ編

⬛ 大学卒業と就職、そして結婚へ

大学生活もいよいよ終わりが見えてきた頃、僕の人生に大きな転機が訪れました。

それは、リッキーとの縁からつながった、とある女性との出会い。

リッキーの小学校時代の友人と同じ職場で働いていた彼女は、
しっかり者で、明るくて、だけど押しつけがましくなくて——
なにより、彼女と一緒にいると、素の自分でいられる安心感があった。

自然と惹かれ合い、やがて付き合うように。
彼女は旅行好きで、僕たちはいろんな場所へ出かけた。
公園を散歩したり、温泉地でのんびりしたり、小さな町の食べ歩きをしたり……
そうした時間を重ねるなかで、僕は思った。

「この人となら、ずっと一緒にいられる」って。


ある日、彼女がふとこう言った。

「結婚するなら……就職、しないとね。」

ぼくも彼女もずっと一緒にいたいと思っていた、そのためには……

僕はすぐに就職活動を始めた。
でも、なかなか内定は出ない。履歴書は返ってくるし、面接にも落ちる。
通信制大学、アルバイト歴中心の経歴は、企業にはなかなか響かなかった。

焦りと不安を抱えながら、ハローワークへ通う日々。
そこで出会った職員の方が、こんなことを教えてくれた。

「介護、飲食、SEなら、未経験でも正社員になりやすいですよ。」

どれもハードそうだな、と思いながらも、
医療職に就いていた彼女の姿を思い出し、僕は介護職への挑戦を決めた。


そして——
とある訪問入浴介護の会社で、正社員として採用が決定
ちょうど大学も卒業が決まり、ようやく一歩、大人の世界へ踏み出せた気がした。

その後、彼女とは同棲を始め、
一緒に暮らすなかで、「自分は自分でいていんだ。」と感じることができるようになっていった。中学・高校時代で見失った自分を、ようやく取り戻せた気がしたんだ。

そして、29歳のとき。
僕たちは夫婦になった。

それまでのすべての出来事が、この一歩のためにあったように思えた。

次回は、僕の新たな挑戦のお話です。就職、結婚。そして、次に待っていたのは、まさかの「看護師になる」っていう新たなチャレンジだった——!

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