通信制大学入学、8年かけてみつけた初めての青春と恋 大学編

人生のあらすじ編

大学編① 〜19歳、通信制大学へ〜

19歳で、ぼくは通信制の大学に入学した。
運動も友人関係も恋もできなかった高校時代だけど、勉強だけは頑張って人並にやってきたつもり、そんな気持ちがどこかにあった。

最初にぶつかった壁は、レポートの難しさ。
決まった時間割もなく、自分のペースで進められるはずなのに、逆にそれがプレッシャーになった。提出日ギリギリまで追い込まれたり、思うように単位が取れなかったり…。
結果的に卒業までは8年かかることになるけど、それでもこの選択をしてよかったと、いまなら言える。

そして、ぼくの青春が少しずつ動き出すきっかけとなったのが、成人式だった。

大学編② 〜たんくんとの再会と広がる世界〜

成人式のあの日。中学の同級生と何年かぶりに再会した、たんくん。ちょっと頭がよくて、お笑い芸人を目指していた面白い男の子。そんな彼も、大学での単位があまり取れてないらしく、意気投合して、また会うようになった。

たんくんは大学に通いながらアルバイトもしていて、ぼくより一歩大人だった。彼の話を聞くと、見たことのない景色が広がっているような気がして、いつの間にかぼくの世界は広がっていった。

そして、リッキーとも再びよく会うようになった。たんくん、リッキー、ぼく――この3人でカラオケに行ったり、ギターを弾いたり、おしゃれをして街に出かけたり。夜のドライブや海までの小旅行。ちょっと背伸びした合コン。どれも、ぼくにとっては初めての青春だった。

そんな中、お金がなくて金欠になってしまったぼくに、たんくんがこう言った。

「お金を使うって、いいことなんだよ。使ったぶん、もっと稼ごうって思えるから。」

その言葉に背中を押されて、ぼくは人生で初めて本格的に働くことになる。近所のスーパーでアルバイトを始めた。

そして、そこで出会ったのがエマちゃん。

大学編③ 〜エマちゃんとの出会いと、恋のゆくえ〜

エマちゃんは、スーパーで働いていた、少し年下の女の子だった。色が白くて可愛くて、年下だけど一人暮らししていたからか、ぼくより大人に見えた。そんなエマちゃんに惹かれていった。

「のぞさんって、なんか話しやすいね。私、のぞさんの女友達第1号だからっ!」

そう言ってくれて、すぐに仲良くなった。はじめてできた“女友達”という存在。エマちゃんとは、休憩時間にいろんな話をした。音楽、バイトの愚痴、恋の話…。こんなにちゃんと友達で入れくれる女の子って初めてだった。だからこそ、ぼくにとっては特別だった。

やがてエマちゃんは、自分の友達を紹介してくれたり、3人で遊んだりするようになった。その中に、ぼくのことを好きになってくれた子もいた。そして、付き合ったりもした。

でも――心のどこかに、ずっとエマちゃんの存在があった。

そのせいか、うまくはいかなかった。その子に申し訳なかったけど、嘘はつけなかった。ほんとうに好きだったのは、やっぱりエマちゃんだったから。

けれど、エマちゃんとはずっと「友達」のままだった。ぼくはそれ以上を望めなかったし、たぶんエマちゃんも、わかってたんだと思う。だけど、そんなふうに誰かを本気で好きになる気持ちを知れたのは、間違いなくエマちゃんのおかげだった。

そのあとも、ぼくらは少し距離をとったまま、友達として時々話した。ほんのり甘くて、ちょっぴり切ない記憶。でも、それも全部、ぼくの大切な青春だった。

そして、運命の出会いへ――

エマちゃんとの時間を通して、「誰かを想う」ことのあたたかさも、切なさも知ったぼく。
そんなふうに心が少しずつ大人になっていく中で――ある日、思いがけない出会いが訪れます。

それは、リッキーのとある小さなつながりから始まった、新しい物語のはじまり。
この出会いが、ぼくの人生を大きく変えていくことになるのです。

次回、結婚・就職編
ぼくと、未来の奥さんとの出会いのお話を、聞いてください。

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