引きこもりだったぼくが「高卒」の資格を取れたのは、通信制高校のおかげでした。
中退してからしばらく家に引きこもっていたぼくに、「こんな学校もあるよ」と教えてくれたのは、フリースクールのスタッフの方。月1回の通学でよくて、リポートを3日に1回くらい提出すれば単位が取れる。テストもそれほど難しくなかった。
なにより、スクールカーストなんてない世界だったのが、ぼくには救いだった。
教室には、年上の人もいれば、タレント活動をしているような同年代の子もいた。不登校、社会人の学び直し、生涯学習、進学準備…いろんな理由で学びに来ている人たちがいたけど、そこには変な上下関係もなく、それぞれが自分のペースで前を向いていた。
通信制高校を卒業できたからこそ、ぼくはその後、予備校に通って、看護学校にも進学できた。いまは仕事もしながら家庭をもって、こうして人生を言葉にする時間ももてている。
もし、今、学校に行けずに苦しんでいる人がいたら──。
もし、進路に悩んでいる人がいたら──。
「通信制高校」も、選択肢のひとつとしてぜひ知っておいてほしい。
自分に合った学校がきっと見つかると思う。
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