【運命の出会い】未来の奥さんとの出会い ― 不器用な恋と、はじめての告白

大学編

通信制大学に通いながら、アルバイトを続ける毎日。
将来への不安を抱えつつ、友達と過ごす時間だけが心の拠りどころだった。

そんなある日、リッキーから飲み会の誘いがあった。
「小学生の頃の友達が職場の女の子を連れてくるんだ、一緒にどう?」
出会いを求めていたぼくは、迷わず参加することにした。

はじめての出会い

その日、飲み会に来てくれたのが、のちにぼくの奥さんになる人だった。
第一印象は、細くて可愛くて、はきはきした元気な子。
一目見て「素敵な人だな」と思ったけれど、正直、ぼくなんか相手にされないだろうと感じていた。

女の子たちはみな社会人。
一方、ぼくとリッキーは、まだ学生とフリーター。
少し気後れしつつも、自分たちのことを正直に話すことはできた。

バーベキューで距離が縮まる

飲み会の終盤、自然な流れで「今度みんなでバーベキューしよう」という話になった。
せっかくの機会、失敗したくない!と思ったぼくたちは、前もってリッキーとバーベキューの練習もした。

その甲斐あって、当日は大成功!
奥さんともメルアドを交換できた。
みんなといる時間が楽しくて、自然と会話もはずむ。

そんな中、奥さんがふと顔を赤らめながら言った。
「のぞさんのこと、好きだもん」
その言葉がずっと頭から離れなかった。

心が動き出す

その後もメールのやりとりは続いた。
返信は明るくてテンポもよく、やり取りがとても楽しかった。
やがて、サッカー観戦をきっかけに、ふたりで会うようになる。

最初のデートは愛犬バウとの散歩。
穏やかな時間を過ごすうちに、ぼくの気持ちはどんどん強くなっていった。
バウは、ふたりをつないでくれたキューピッドだったのかもしれない。

リッキーに相談すると、恋愛マナーを学べる本を紹介してくれた。
メールの書き方や服装、言葉遣い――。
ぼくはプレゼントが効果的だと知り、思いきって花束を贈ることにした。

デートのあとに手渡した花束。
奥さんはとても喜んでくれて、今でも「すごくうれしかった」と話してくれる。
結婚式のスピーチでも、このエピソードを話してくれたほどだ。

想いの告白、そして付き合うことに

そんなある日、リッキーの小学生時代の友達から、ある話を聞かされた。
本当は、ぼくではなくリッキーを奥さんに紹介したかったというのだ。
あまりぼくと付き合うことを良く思っていない様子だった。

その話を聞いたとき、焦りと同時に、気持ちが大きく動いた。
もう今しかない。
そう思ったぼくは、勇気を出して、電話で想いを伝えた。

「好きです。付き合ってください。」

あのエマちゃんとの恋で、どうしても言えなかった言葉。
今度は、ちゃんと伝えることができた。

奥さんは少し驚いたようだったけど、
「私も好きです」と、はっきり言ってくれた。

ただ、学生だったぼくに「これからどうするの?」と聞いてきた。
ぼくは、しっかり就職して、安定した収入を得て安心させることを約束した。
その言葉に、奥さんも安心してくれたようで――
ぼくたちは付き合うことになった。

おわりに

これまでの人生で初めて、心から「この人と一緒にいたい」と思えた。
不器用な恋だったけれど、まっすぐな気持ちが伝わった瞬間だった。

とはいえ、学生のぼくと、社会人の彼女。
「この先、どうするの?」という問いにしっかり向き合う必要があった。

次回は、ふたりで過ごす日々や迷いながらも前に進む姿、
そして就職に向けて動き出すぼくの姿をお届けします――。

🌸 引きこもりだったぼくが、通信制大学で仲間と出会い、少しずつ未来に向かって歩き出した8年間。その全体の流れをまとめた記事はこちらです 👉 https://is.gd/0wVLup

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