実家家族編

バウとぼくの10年散歩 小さな犬が、引きこもりのぼくを外へ連れ出してくれた。

高校を中退し、家に閉じこもっていた17歳のぼくのもとにやってきた、一匹の小さなコーギー。名前はバウ。やんちゃで負けず嫌いで、なにより朝が大好きな彼は、ぼくを10年ものあいだ外に連れ出してくれました。後に知った「朝散歩の効果」──でも当時はた...
人生のあらすじ編

エピソード0 出生・幼稚園・小学生時代

子ども時代 〜「はじまりの音」〜ぼくがこの世界に生まれたのは、2,000gの小さなからだで、声もなく静かに登場したときだったらしい。母はきっと不安だったと思う。助産師さんにたたかれて、ようやく小さな産声をあげたぼくを見て、どんなにホッとした...
人生のあらすじ編

「人生のあらすじ編」を書き終えて感じたこと まとめ

こうして、自分の人生を「まとめる」ように綴ってみて、たくさんの気づきがありました。たとえば、暗闇だと思っていた高校時代。あの頃は本当に何もできていないような気がしていたけれど、振り返れば、ちゃんとゆっくり、でも着実に歩いていたことに気づきま...
人生のあらすじ編

ととのう心、ほころぶ日々へ 〜看護師を離れたその先で 適応障害からの復帰編

「心をととのえる」道のり〜次女の誕生とマイホーム購入という、人生の大きな節目を迎えた頃。ぼくは看護師として働きながらも、2度目の適応障害で休職中だった。ただ、当時のぼくは、ほとんど人と会わず、何も活動せず、ただ時間だけが過ぎていく毎日を送っ...
人生のあらすじ編

夢だった看護師、その果てに待っていた適応障害 看護師奮闘編

「新人ナース、3年目の決断――夢の先に待っていたもの」看護学校を卒業し、僕は念願だった急性期病院へ就職した。新人としてのスタートは、想像以上に過酷で。覚えることは山ほどあり、患者さんの入退院、急変対応、深夜のナースコールに応える夜勤……毎日...
人生のあらすじ編

31歳、子育てと学びの両立。涙と笑顔の看護学校生活 看護学校編

【看護学校編】① 第二の青春、人生を変えた決断訪問入浴介護の現場は、思っていたよりもずっと過酷だった。介護士2人と看護師1人の3人1組で、1日何件ものお宅を回る。高齢者の身体を洗い、着替えを整え、次の現場へと急ぐ日々。特に困ったのは、看護師...
人生のあらすじ編

「この人となら、ずっと一緒にいたい」就職と結婚、ぼくの人生が動き出した日。 就職・結婚編

⬛ 大学卒業と就職、そして結婚へ大学生活もいよいよ終わりが見えてきた頃、僕の人生に大きな転機が訪れました。それは、リッキーとの縁からつながった、とある女性との出会い。リッキーの小学校時代の友人と同じ職場で働いていた彼女は、しっかり者で、明る...
人生のあらすじ編

通信制大学入学、8年かけてみつけた初めての青春と恋 大学編

大学編① 〜19歳、通信制大学へ〜19歳で、ぼくは通信制の大学に入学した。運動も友人関係も恋もできなかった高校時代だけど、勉強だけは頑張って人並にやってきたつもり、そんな気持ちがどこかにあった。最初にぶつかった壁は、レポートの難しさ。決まっ...
人生のあらすじ編

進学した先に待っていた“新しい壁”──自分を見失いかける 高校編

中学を卒業したとき、ぼくは少しだけ希望を持っていました。母を亡くし、中学3年の時に父が再婚し、家庭の空気も変わってしまったけど、それでもなんとかやってこれた。だからきっと、高校ではもっと“うまくやれる”──そんなふうに思っていたんです。でも...
人生のあらすじ編

母の死と、スクールカーストの悩み──思春期のぼくが抱えたもの 中学編

1. 「あれ、もしかしてお母さんって…」小学生のころから、うすうす感じていたことがありました。お母さんは、入退院をくり返していた。もしかして、このままずっと一緒にはいられないんじゃないか──そんな不安が、心の片隅にずっとあったんです。それで...